オールオン4(All-on-4)

インプラント治療「オールオン4」とは?

ALL ON 4(オールオン4)と聞いても「どんな治療方法?」と疑問があるかもしれませんがインプラントを使用している治療方法の一つです。多くの歯をなくした方、総入れ歯をお使いの方、歯周病などが原因で歯がグラグラしている方に適した最先端のインプラント治療法です。

4本のインプラント体をバランスよく骨に埋入(奥のインプラントを骨のある部分へ斜めに埋め込み力を広く均等に配分)する事ですべての人工の歯を支えることが出来ます。手術や費用の負担を必要最小限に抑えた新しいインプラント治療法、それがALL ON 4(オールオン4)です。

従来のインプラント治療方法は、なくなった歯の数(総入れ歯の場合で8~14本)に近い数のインプラントを埋め込んだり骨の移植をするのが一般的でした。そのため手術の長時間化、術後の腫れが大きいなどの身体への負担と共にインプラント治療費が高額になるという不安要素がありました。しかし、研究により特殊な技術を用いて埋め込む事で日常生活に必要な人工の歯を支えるために必要なインプラントは4~6本に出来ることが分かったのです。

必要最少本数(4本)のインプラント体で上または下の歯をすべて支える、これが ALL ON 4(オールオン4)というインプラント治療方法です。ALL ON 4(オールオン4)というインプラント治療方法はポルトガルの歯科医師によって開発された新しいインプラント治療法です。ALL ON 4(オールオン4)ならその名の通り、4本のインプラントで12本までの歯を支えることができ、骨の移植なども必要ありませんので従来とは違って負担を軽減できる治療が可能です。

日本では全ての人がインプラント治療でALL ON 4(オールオン4)を選ぶことはありませんが、最近では徐々に浸透しALL ON 4(オールオン4)の治療をしたいという人も増えています。 (※顎の骨の状態によってはインプラントの本数が多くなることもあります。)ALL ON 4(オールオン4)によるインプラント治療法の場合、抜歯からインプラントの埋め込み、仮歯の装着までを1日で行うことが可能になりました。そのため今まで使用していた歯や入れ歯が手術当日まで使う事ができ、その日の夜には新しいインプラントで支えられた仮歯で食事をとることが可能です。

もちろん入院の必要はありませんし審美的にも自然です。ALL ON 4(オールオン4)は短期間で固定式の仮歯が入る画期的な治療法なのでたった1日で口元が劇的に変わり様々な入れ歯の悩みから解放されます。

インプラント治療「オールオン4」のメリット

ALL ON 4(オールオン4)は比較的新しいインプラント治療です。特に初めての方は不安に感じる事もあるでしょうが、出来るだけ不安なく治療を受けるためにもALL ON 4(オールオン4)のメリットを紹介します。

インプラント治療費を抑える事が可能

インプラント治療は歯科医によって治療内容や価格が変動します。そのため具体的な費用は治療を受ける歯科医院で聞く事になりますが、ほとんどの歯科医院で従来のインプラント治療と比較しても価格は抑えられています。

費用が安くなる理由についてはALL ON 4(オールオン4)というインプラント治療法を理解すれば分かりますが、従来のインプラント治療は歯がほとんどない人は十数本ものインプラント体を埋め込む必要がありますが、ALL ON 4(オールオン4)は歯がほとんど無い人でも4本の埋め込みで済むからです(※顎の骨の状態によってはインプラントの本数が多くなることもあります。)。治療費をできる限り抑えてインプラント治療を希望される方にはALL ON 4(オールオン4)をお勧めいたします。

手術による身体への負担軽減が可能

従来のインプラント治療の場合は総入れ歯の場合で8~14本のインプラント体の埋入手術が必要でした。しかしALL ON 4(オールオン4)の場合には必要最少本数(4本)のインプラント体で上または下の歯をすべて支えるという治療法のため埋入本数が少なく、手術による身体への負担が少なくなると言えます。

取り外しの必要がない

従来のインプラント治療の場合は手術をして10年程経過したら再び手術をして入れ替える必要がありました。費用の負担も大きくなりますし、年齢を重ねている事から手術をする度に身体への負担も大きくなっていきます。しかし、ALL ON 4(オールオン4)の特徴として1度埋入した後は取り外す必要がなく一回の手術で済ませる事が出来ます。

骨の移植が不要な場合が多い

患者様の症状や骨の状態によって異なりますが、従来のインプラント治療では患者様の骨の量が少ないと骨移植が必須でした。移植が必要な方は手術での身体への負担は更に増え、治療も長期間化してしまうのが当たり前でした。しかし、ALL ON 4(オールオン4)は前方の顎の骨の部分にインプラントを埋め込む治療方法なので骨の少ない人でも移植をしないでインプラント治療を受けられる可能性が高いと言えます。

インプラント治療「オールオン4」のデメリット

ALL ON 4(オールオン4)は従来のインプラント治療と比較してデメリットとなる部分は少ないです。しかし全くデメリットがない訳ではありませんのでこれからインプラント治療を検討している方のためにもご紹介します。

歯を抜く必要がある

インプラント治療をする上で避けられない事となりますが、ALL ON 4(オールオン4)でも抜歯の必要があります。また、インプラント体を埋入するために手術が必要となるので手術後は口内が腫れてしまう可能性が高いです。歯を抜いたり、手術で歯肉を切開したりする事もあるので身体への負担はゼロではありません。

定期的なメンテナンスが必要

入れ歯の方もメンテナンスは必須になりますが、それ以上にメンテナンスが必要になるという特徴があります。基本的にALL ON 4(オールオン4)を行った後は最低でも1年に1回から2回のメンテナンスを歯医者で行ってもらう必要があります。しっかりとメンテナンスを行えばインプラントが壊れてしまったり口内に悪影響を与えたりする事もなくなります。術後も定期的に歯医者に行く必要があるので治療費は掛かりますが、お口の健康のためには必要不可欠と言えます。

医師の高い技術が必要

インプラントの治療は手術が必ず必要です。術者の技術力が低いと満足できる治療を受けることが出来ません。ALL ON 4(オールオン4)のインプラント治療を行う時には歯医者に通う必要がありますが、歯医者選びは慎重に行うことが大切です。技術力のある歯科医師を見つけるのは大変ですが、あらかじめ調べて患者様が納得のできる大分県の歯医者を選ぶようにしましょう。

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