手術後の薬の処方について

インプラント治療は顎の骨にインプラントを埋め込む外科治療になります。そのため手術後は麻酔が切れたあとに多少の痛みが出る事が予想され、必ず痛み止めなどののミクスが処方されます。外科手術の際は、埋め入れるインプラントの本数にかかわらず、鎮痛剤(痛み止め)や、抗生物質(化膿止め)、消炎酵素剤(炎症止め)などの服用薬を術後(場合によっては術前)に服用することがあります。

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治療を始めるまえに

下記のような症状に該当する方は、必ず歯科医師に申し出ましょう。

  • 胃腸の弱い方
  • 心臓や、腎臓、肝臓などの疾患をお持ちの方
  • その他の持病や、常用しているお薬などがある方
  • アレルギーのある方
  • 妊娠中、または授乳中の方
  • その他、過去に薬を服用してかゆみや、発疹、下痢、嘔吐、喘息など症状が出たことがある方

鎮痛剤(痛み止め)

痛みや腫れを抑える効果があります。インプラント手術後にインプラントを埋め込んだ部分が一時的に痛みが出る場合があります。種類によっては腫れや発赤などの症状を和らげるものもあります。また、熱を下げる作用もあります。「鎮痛剤」の種類は、おもに「アセトアミノフェン」と「非ステロイド性抗炎症薬」の2つに分けられます。「アセトアミノフェン」の代表的な薬は「カロナール」、「非ステロイド性抗炎症薬」の代表的な薬は「ロキソニン」があります。

アセトアミノフェンは、中枢神経に働きかけることで痛みを抑える効果を発揮します。そして、非ステロイド性抗炎症薬と比べ、炎症を抑える効果はあまり期待できません。しかし、非ステロイド性抗炎症薬より胃への負担が少なく、眠気や興奮などの副作用もないため、子供への解熱剤としてもよく使用されています。

非ステロイド性抗炎症薬は、痛みを引き起こしている原因物質である酵素の働きを邪魔することで痛みを抑える効果を発揮します。また、痛みだけでなく炎症を抑える効果もあるので、インプラントの手術後だけでなく、様々な症状に鎮痛剤として使用されています。

抗生剤

殺菌の効果があります。「抗生剤」とは一般的に「化膿止め」とも呼ばれ、細菌による感染を防ぐ目的で処方されます。術後にインプラントを埋め入れた部分から、雑菌が入り化膿することも考えられます。抗生物質は、殺菌作用を示しますので、感染を防ぐことを期待して処方されます。生物質には、主に「ペニシリン系抗生物質」「テトラサイクリン系抗生物質」「マクロライド系抗生物質」「セフェム系抗生物質」「ニューキノロン系抗生物質」の5種類があります。
ペニシリン系抗生物質は、この5つの抗生物質の中ではもっとも一般的な抗生物質になります。体内に入り込んでしまった細菌が細胞壁を形成するのを邪魔することで殺菌効果を発揮するとされています。

テトラサイクリン系抗生物質とマクロライド系抗生物質は、体内に入り込んだ細菌がタンパク質を合成するのを阻害します。代表的な薬として「ミノサイクリン」と「ドキシサイクリン」があります。

セフェム系抗生物質は、ペニシリン系抗生物質の次に一般的な抗生物質とされており、その効能は、ペニシリン系抗生物質と同じように体内に入り込んでしまった細菌が細胞壁を形成するのを邪魔することで殺菌効果を発揮するとされています。代表的な薬として「セフカペンピボキシル塩酸塩」「セフジトレンピボキシル」などがあります。

ニューキノロン系抗生物質は、その効能は唯一どのタイプとも異なり、細菌のDNAの合成を阻害する殺菌効果があります。代表的な薬として「レボフロキサシン」「トスフロキサシン」などがあります。

どの「抗生剤」が処方されるかは医師の判断によって分かれ、またそれが効果的に働くかどうかはその人の体質との相性によって変わってきます。

消炎酵素剤(炎症止め)

炎症の悪化を防ぎます。手術後にインプラントを埋め入れた部分から雑菌が入り化膿することがあります。消炎酵素剤は炎症を悪化する成分を分解・除去する効果がありますので、腫れや痛みを和らげることが期待できます。

薬の処方は「ケースバイケース」です

インプラント手術のあとで処方される薬は非常に多くあり、ケースによって処方される種類・量は変わります。またどの薬を扱っているかは歯科医院によって異なります。また薬によってはアレルギーが出たり、体に合わず副作用が出てしまうこともあります。必ず大分県の歯科医師に相談するようにしましょう。

ペニシリン系抗生物質は、この5つの抗生物質の中ではもっとも一般的な抗生物質になります。体内に入り込んでしまった細菌が細胞壁を形成するのを邪魔することで殺菌効果を発揮するとされています。

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