インプラント治療に年齢制限はあるのか?

未成年者とインプラント

インプラント治療は個人差はありますが、男性だと骨が成長し終わる18歳以下の方、女性だと15歳以下の方は、顎の骨が成長を続けている場合があるため、顎の骨が成長過程にある時期にインプラント治療を開始することで、歯並びなどに不具合が生じてしまう恐れがあるため、基本、未成年者はインプラントには不向きだとされています。

とくに男性は、女性に比べて成長が遅れるため、下あごの骨の成長期間が長くなるという傾向があります。しかし最低16歳以上で、骨の成長がほぼ終了しているという医学的、解剖学的での条件が満たされていれば、どなたでもインプラント治療を受けることができます。

高齢者とインプラント

インプラント治療には年齢の上限はありません。骨の成長が終わっている高齢の方の場合は、年齢制限はありませんが外科手術に耐えられるだけの体力や血圧などが必要となります。年を取ると骨が痩せて弱くなってしまうために、外科手術に耐えられる良好な健康状態と、毎日のセルフケアが可能なことと、医師の話がきちんと理解できることさえ問題なければ、インプラント治療は可能なようです。しかし、これには非常に個人差があるといえます。

高齢になると代謝・治癒能力がともに低下するので、治療中や治療後にトラブルが発生しやすいともいえるでしょう。また、服薬中の薬や、過去に既往歴があるケースが多いので注意が必要です。さらに高齢者の場合は若年者に比べ、さまざまな身体へのリスクはあります。

そのことを踏まえた上で、80歳という年齢をめどにインプラントを避けた方がよいとされています。ただしこちらも個人差があるため、お口の状態や全身状態も併せての、歯科医院で診査・診断を受けられることをお勧めいたします。

高齢者のインプラント治療のリスクについて

80歳以降はインプラント治療でのリスクが高く、治療を避けた方がよいとされているのには、高血圧や糖尿病、骨粗しょう症や脳梗塞などの持病を抱えている方が多くいる、ということが挙げられます。この場合は、手術自体をおこなえない場合が多く、インプラントでの歯の修復は根本的に出来ません。また、年齢を重ねるとともに、傷などを治す能力も低下してしまいます。

インプラントは顎の骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込む手術が必要となるために、歯ぐきを切開したり顎の骨を一部削るといった処置が必要となります。傷などを治す能力が低下していると、治療後に何らかのトラブルを起こす可能性が高くなります。さらに手術後、手術した箇所の腫脹や細菌感染などを起こしやすくなり、インプラントが安全に定着する可能性も低くなってしまいます。

つまり現在の生活の中において、体全体の体調や状態が良好で、さらに治療後、自身での身体のメンテナンスや、定期的に歯科医院へ歯のメンテナンスに通うことができるか、ということも重要になってきます。

普段の生活の中でメンテナンスを自身で出来ないのであれば、手術が可能であったとしても状態を維持することは難しいと考えられます。

まずは、大分県の歯科医院でご相談ください。

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