インプラントGBR

GBRとは

インプラント治療の際、必要となる顎の骨。もし歯を失ってしまったまま放置してしまったり、歯周病や骨吸収などで骨が少なくなってしまい、インプラントを埋入するための十分な骨の高さや厚さが足りない場合があります。その場合、インプラントを治療するために、人工的に骨を作る骨増生手術が必要となります。骨増生手術にはサイナスリフト、ソケットリフトなどの方法があり、患者さんの症状や、ご希望の治療内容などによって治療方法が違います。

骨の少なく足りない部分に骨補填材や患者さんから採取した骨を注入し、そこにメンブレンと呼ばれる人工膜で密封することにより、骨の再生を促す治療方法をGBR(骨誘導再生法)といいます。

メンブレンには、1~7ヵ月で身体の組織として吸収される吸収性メンブレンと、組織として吸収されない非吸収性メンブレンがあります。作る骨の量が少ない場合は吸収性メンブレン、作るの骨の量が多い場合は非吸収性メンブレンを使用します。

GBRの治療の流れ

顎の骨が少ない患者さんがインプラント治療をするためには、人工的に骨を作る骨増生手術が必要となります。骨の高さや厚さが足りないと、インプラントを埋入しても骨から露出してしまうからなのです。

骨増生手術の一つ、GBR(骨誘導再生法)の治療の流れは、歯茎を切開し、顎の骨が不足している部分に骨補填材もしくは患者さんから採取したご自身の骨(主に骨盤の一部の腸骨や、顎の骨)を入れ、その上をメンブレンという人工膜で密封します。場合によってはインプラントが露出してしまう可能性がある部分を人工膜で覆い、チタン製のピンで固定することもあります。人工膜で密閉されった部分には、歯肉などの柔らかい組織が混入しなくなるため、骨の再生が促進されます。症状によって個人差はありますが、4~6ヶ月ほどで骨が再生されることにより、インプラントを安定させて固定することができるようになります。

また、インプラントを埋入するために必要な骨の量がさほど多くなく、ある程度の骨の高さや厚みがある場合は、インプラントの埋入手術とGBRを同時に行うこともできます。その際、顎の骨の高さが不足している部分に、必要となる骨の高さのところまでインプラント体を埋入します。それから埋入したインプラントの周囲に、骨補填材もしくは患者さんから採取したご自身の骨を入れ、その上をチタンフレームの入った非吸収性のメンブレンをチタンピンで固定してしたあと、縫合して密封します。チタンフレームの入った非吸収性のメンブレンは、形をつけやすいので垂直に骨を作ることができます。4~6ヶ月ほど再生期間を経てから、骨が再生してインプラント体との固定が確認出来たら、メンブレンを除去し上部構造を装着します。

GBRの治療のメリット

インプラントを埋めるために必要な骨が足りない場合でも、GBR法によって骨再生が可能となるため、インプラント治療をすることができます。骨の高さや厚みが足りていないまま、インプラントを埋入した場合、すぐに不安定になってしまいインプラントが脱落する危険性もあります。土台が大切なインプラント治療では、GBR法により必要な土台をしっかりと作ることができるため、しっかりとインプラントを安定することができるようになります。

さらに、チタンフレームの入った非吸収性のメンブレンなどにより、垂直方向に骨造成を誘導できるため、垂直に骨の量を増やすことができれば、骨の高さを補うこともできるので、GBR法により歯茎と歯冠のバランスが自然になりやすいといわれています。 特に前歯を失うと歯茎の位置が変わるため、そのまま治療するとバランスが悪くなってしまう傾向があります。そのため前歯のインプラント治療は、より自然な仕上がりが期待されます。

GBRの治療のデメリット

GBR法は高度な技術を必要とする治療法です。適切な治療をしないと細菌感染を引き起こしてしまう危険性もあります。GBR法を受ける際は、信頼できる確かな技術と経験を持った歯科医院を選びましょう

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