インプラント医院の選び方は?
現在多くの歯科医院がある中で、インプラントの治療を受ける際どこの歯科医院で治療を受けるべきなのか、何を基準として医院を選べばいいのかを、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 インプラント治療は、費用が高額であること、また治療には手術は必要なことや、治療期間が長くなることなど、患者さんへの身体的、経済的負担も大きくなることから、すぐに医院を決めることは難しいと思います。 ではどのような歯科医院を選ぶのが最適なのでしょうか?安心できる歯科医院の選び方のポイントをご説明致します。

歯科医師の技術や経験

インプラント治療には、インプラントを埋入するために通常の歯科医療とは違い、外科手術が必要となる治療法です。さらに失った歯の代わりとなる人工歯の製作や噛み合わせの調整など、歯科医師による高い技術と多くの知識が必要とされます。しかし患者さんが治療前の最初のカウンセリングだけで、医師の技量や知識を知ることはとても難しいです。 そのため、インプラントに関連する学会で取得した認定資格を確認することは医院を選ぶための一つの目安になるかと思います。 認定資格は歯科医師の一定以上の治療技術と専門的知識を持ち合わせているという証明になるのです。また歯科としての経験は豊富でも、外科医としての経験は多くない医師もいるかもしれませんので、まずは歯科医師がどれくらいの症例数があるかをなどの実績経験を直接聞くことは、今後の治療に大きく関わってきますので、必ず事前に確認するようにしましょう。 また、経験も重要なのですが、最新の医療技術の研究もとても重要です。日本は歯科医療という面では情報が遅く、海外では標準的な治療法でも、日本で浸透するには数十年かかってしまうこともあります。インプラントのような高い技術を必要とする治療法は、海外の論文や学会での発表、医師同士での勉強会などの研究は欠かせません。

インプラント治療に適した医院設備

専用のオペ室の完備

インプラント治療は手術を伴うため、安全な治療をおこなうためには、手術をする場所の衛生管理の徹底が重要です。そのため、衛生管理された手術専用のオペ室を完備している歯科医院を選ぶのが理想的だと言えます。カーテンやパーテーションだけで仕切られた診察台で手術をおこなっている歯科医院は、衛生管理が十分ではなくとは言えないため、患者さんの安全面という視点から、あまりお勧めはできません。

CT装置を導入している

インプラント手術の前のCTスキャン撮影はとても重要です。CTで撮影することで、顎の骨の断面画像が得られるため、神経の通っている場所や顎の骨の外形、顎の骨密度など、レントゲン写真だけでは分からない情報を詳しくチェックすることができます。インプラント治療は、顎の骨にインプラント体を埋入するため、インプラントをしっかりと埋め込むスペースが骨にあるかどうかの確認がとても重要になります。ですので、必ずCTが導入されている歯科医院を選ぶようにしましょう。

サージカルガイドを使用している

サージカルガイドとは、インプラント手術の際に患者さんのお口の中に装着される医療器具で、マウスピースのような形状をしています。 CT撮影をおこない、顎の骨の状態や血管や神経の位置などを詳しくチェックし、インプラントを埋入する場所や角度などを専用ソフトを使って、コンピューターでシミュレーションしたデータを基に、サージカルガイドを製作します。 患者さんに合わせて製作されているため、手術の安全性が高まります。 また手術時間も短縮されるため、患者さんの身体的負担も軽減できる手術方法です。

カウンセリングルームがある

インプラント治療は高い費用がかかり手術も必要となるため、医師によるカウンセリングをおこなうことで、患者さんの理解と同意を得てから治療を開始します。患者さんの疑問や不安に思っていることを事前に安心して相談できるように、プライバシーを配慮したカウンセリングルームがある歯科医院が望ましいといえます。 カウンセリングでは、患者さんの質問や悩んでいることを答えてくれるだけではなく、一般的なインプラント治療の説明ではない、患者さんの口腔内を診た上での治療内容などを具体的に説明してくれて、インプラント治療におけるメリットだけではなく、デメリットも含めての説明や、治療に必要となる費用はいくらになるかを具体的に提示してくれ、さらに治療後のケアなども分かりやすく説明してくれる医師かどうかも重要です。

静脈内鎮静法を取り入れている

インプラントの手術に不安を感じている方も多いと思います。静脈内鎮静法は、患者さんの手術中の不安や緊張といった感情を抑えることをができます。静脈内鎮静法とは、静脈内に鎮痛剤や鎮静剤を投与することで、リラクゼーション効果をもたらす方法です。インプラント手術は局所麻酔をしてからおこないますが、局所麻酔のみでは痛みの感覚を無くすことはできても、患者さんの精神的な負担まで無くすことはできません。その際、局所麻酔に静脈内鎮静法を併用することで、手術への精神的負担を取り除くことができます。静脈内鎮静法をおこなった手術の後は、十分な休息をとるだけで、日帰りも可能です。 インプラント手術に、局所麻酔だけでなく静脈内鎮静法も取り入れている歯科医院は、患者さんの心の不安への配慮もおこなっているといえます。 治療後の定期メインテナンスの案内がある インプラント治療後に、定期メンテナンスの案内があることも、歯科医いんを選ぶ際に重要なポイントとなります。定期健診を怠らずにきちんと受けると、インプラントを快適に長い期間使い続けるためには、歯科医院での定期メインテナンスは必要だからです。定期メインテナンスを受けずにいると、インプラントの上部構造が緩んでしまったり、噛み合わせに不具合が生じたり、日頃の歯磨きだけでは取り除くことができない食べカスなどが溜まってしまい細菌感染してしまい、虫歯やインプラントの歯周病である、インプラント周囲炎になる危険性があり、最悪の場合インプラントが脱落してしまうこともあるのです。 インプラントの寿命を伸ばすため、快適な食生活をしていただくためにも、定期メンテナンスの案内がない歯科医院はあまりお勧めできません。 歯科医でおこなう定期メンテナンスは、インプラントのゆるみやぐらつきの確認や、歯肉や粘膜の状態などの口腔内の状態の確認、正しい噛み合せの調整をおこない、インプラントに負担がかかっていないかを確認、レントゲン撮影をすることにより、インプラントが骨としっかり結合しているかどうかの確認、また他の天然の歯の虫歯や歯周病の確認します。 また、通常のご自身の歯磨きだけでは除去が難しいところの歯垢や歯石を、専用の器具を使用することで取り除きます(PMTC)。また歯科衛生士による、正しい歯の磨き方のほか、デンタルフロスやプラウトブラシ(先端の細いブラシ)などの使い方の指導を受けます。

インプラントだけではなく、総合的な歯科医療をおこなっている

インプラント治療を希望された患者さんでも、患者さんのお口を診察した上で、症状や体の状態からインプラントができない場合があります。または、患者さんによってはインプラントよりも他の治療法が適切な場合もあったり、インプラントと一緒に他の治療も必要としたりする場合があります。その際、インプラントだけではなく、入れ歯や差し歯、ブリッジ、虫歯治療や矯正などの総合的な歯科医療の面から、患者さんにもっとも適切な治療を提案してくれる歯科医院をお勧め致します。

衛生管理が徹底している

歯科医院でおこなっている衛生管理の取り組みは、口腔内に入るものはどんなものでも安全で衛生的であることがもっとも重要となるため、徹底した滅菌をおこないます。特にインプラントなどの外科処置が多い医院では、院内感染予防のために多くの費用と時間をかけて設備投資へおこなっています。医院によっては衛生士が治療の合間にやっているのではなく、滅菌担当者が常駐し、治療器具の徹底した滅菌や管理をおこなっています。治療器具のほとんどは、高圧蒸気滅菌器などの専用の滅菌器で滅菌・消毒をおこない、次回使用するときまでパッキングして保管します。パックにすることで、準備段階で汚れてしまったりする危険性がなく、さらに無菌状態のままで治療に使用できます。 また紙コップ、エプロン、医師が装着するグローブ(手袋)などの使い捨て(ディスポーザブル)が可能なものは、患者さんごとに交換することにより、院内感染を防止しています。特にグローブは歯科医師が他の方の患者さんの口を触った後に、消毒、手洗いをしたとしても、そのまま自分の口を触られるのは抵抗感がある方も多くいらっしゃるので、全ての患者さんごとに必ず交換するよう徹底しています。 このように患者さんに触れるものは滅菌するといった、衛生管理を徹底している歯科医院をお勧め致します。

信頼できるインプラントメーカーを使用している

現在インプラントメーカーは世界に約100種類以上もあると言われています。インプラントの料金はその中でどのインプラントを使用するかによって変わってきます。実績と信頼性のあるインプラントメーカーはどうしても費用が高くなってしまいます。 その中で、格安インプラントを使用する医院もありますが、低価格のインプラントメーカーは実績が少なかったり、使われている素材のコストを抑えていたり、治療後の保証がなかったり、高額だったりすることで、インプラントにかかる費用を安くしている場合もあります。そのような格安インプラントは、手術直後は問題なくても、5年、10年という長い目でみると、非常にリスクの高いものが多いのです。 ですので長期的な実績がないメーカーのものは極力避けた方が良いです。さらに格安インプラントの歯科医院もあまりお勧めはできません。

長い保証期間がついている

インプラントを入れても、ほんの2~3年で劣化してしまったり、脱落したりするようでは、治療にかかった多くの費用や時間が、すべて無駄になってしまいます。インプラントの保証期間が長いということは、インプラントの品質が保証されていて、さらに寿命が長いということです。 患者さんの治療にかかった多くの費用と時間を無駄にしないためにも、インプラントの保証期間が長い歯科医院で治療を受けるようにしましょう。
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