インプラント治療は自己管理も大切

インプラント治療は、歯を失った顎の骨にチタン製のインプラント体(人工歯根)を埋入します。インプラント体と骨がしっかりと結合する「オッセオインテグレーション」によって、インプラント体が安定するため、治療後はしっかりと咀嚼することができ、まるでご自身の歯のように快適に食生活をおこなうことができる治療法です。また、しっかりと食べ物を噛み砕くことができますので、胃や腸などへの負担が少なくなるため、全身の健康維持にも役立ちます。

しかし、インプラント治療を快適に長く使用するためには、自己管理が大切になります。自己管理を怠ることで、インプラントの寿命を短くしてしまうこともあるため、普段の生活習慣の見直しやセルフケアの徹底、さらに大分県の歯科医院での定期的なメンテナンスを受けるなど、自己管理を徹底しましょう。

毎日の歯磨きなどのご自身の正しいセルフケア

口腔内に食べカスや歯垢(プラーク)が溜まっていまうことで、インプラントの歯周病である「インプラント周囲炎」のリスクが高くなります。そのため、まずはご自身での正しい歯磨きなどのセルフケアを徹底しましょう。歯磨きの際に使用する歯ブラシは、ご自身の口に合ったものを選びましょう。歯並びが悪く、歯が重なってしまっている部位や奥歯や親知らずなどは、歯磨きがしづらかったり、ブラシが届きにくいため汚れが溜まりがちです。その場合、先が細くなっている特別な形状のタフトブラシを併用するなどして、汚れをしっかりと取り除くようにしましょう。さらにデンタルフロスや歯間ブラシなどを使用することも効果的です。歯ブラシは、毛先が広がってきたら交換が必要です。毛先が広がってくると、しっかりと磨いてもブラシの先がきちんと当たらないので、歯垢などの汚れを取り残してしまいます。一般的には、1ヵ月を目安に交換すると良いといわれているため、歯ブラシは定期的に交換するようにしましょう。

喫煙者は禁煙をお勧めします

喫煙はインプラントの寿命を短くしてしまいます。タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させてしまいます。さらにタバコに含まれる一酸化炭素は、血液内の酸素と結合しやすい性質から、歯茎や骨に十分な酸素が届かなくなってしまいます。そのため、インプラント治療中は禁煙が必要なのですが、インプラント治療後は、ご自身の自己管理が必要になります。治療後に喫煙を再開することで、口腔内に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。ニコチンや一酸化炭素は、歯茎への酸素を届きにくくしてしまうため、インプラントの歯周病である、インプラント周囲炎のリスクが高くなります。また、唾液の分泌量が減ってしまうため、口腔内が乾燥しやすく、細菌などが繁殖してしまうことでインプラント周囲炎になってしまう場合もあるのです。喫煙は、インプラントを長く快適に使用するための悪影響にしかならないので、インプラントの寿命や今後の身体の健康のことを考慮して、治療を良い機会として禁煙することをお勧めいたします。

歯科医院での定期的なメンテナンスを受けましょう

インプラント治療後は、インプラントに不具合やトラブルがなくても、大分県の歯科医院での定期的なメンテナンス(定期検診)を受ける必要があります。メンテナンスの頻度は、口腔内の状態や全身の健康状態、歯周病のリスクなどによって医師が判断するため異なります。

定期的なメンテナンスが必要な理由

セルフケアの質の向上

歯科医院では、患者さんの口腔内の状態に合った歯の磨き方や、清掃器具についての指導をおこないます。また、適切にセルフケアをおこなうことができないと、口腔内に磨き残しが多くなってしまいます。ご自身では気付かない場合も多いので、定期的に磨き残しのチェックをしてもらい、磨き残しやすい部位を認識することで、ご自身のセルフケアの向上にも繋がります。さらに、口腔内の清潔を維持する意識が高くなるため、メンテナンスは大切なのです。

歯科医師や歯科衛生士による歯のクリーニングをおこなう

ご自身の歯磨きだけでは、十分に汚れを除去できていないことがあります。そのため、定期的に歯科医院でのメンテナンスで歯のクリーニングをおこなうことが大切です。歯科医師や歯科衛生士による、専用の器具を用いておこなう歯のクリーニング「PMTC」によって、歯石や細菌の集合体であるバイオフィルムもキレイに除去することができます。これらを定期的なクリーニングによって除去することで、口腔内を清潔に保つことができるのです。

トラブルが起きる前に予防ができる

天然の歯に限らず、インプラントもトラブルが起こらないよう予防することが非常に大切です。インプラントのトラブルの最も大きな原因として、「インプラント周囲炎」がありますが、初期の段階のインプラント周囲炎は、自覚症状がほとんどないため、気付くことができないことがほとんどです。インプラント周囲炎は、初期の段階で治療すれば健康を取り戻せますが、進行すると手遅れになってしまうこともあります。しかし定期的なメンテナンスによって、初期のインプラント周囲炎も発見できるだけでなく、ならないように予防することができるのです。

おすすめの記事
インプラントの費用は?
インプラントの費用は?
インプラントをご検討の方で、費用を調べたり、歯科医院に尋ねた時に高額な費用にびっくりしたことはありませんか? 歯科治療において保険が適用されるのは、「歯の健康を保つための必要な最低限の治療」に限定されることから、歯を失った際に歯の機能や見た目を回復するインプラントは基本的に保険適用外治療(自由診療)となります。またイン...
インプラントかブリッジかで悩んだとき
インプラントかブリッジかで悩んだとき
現在の歯科治療では、歯を失ったときの治療方法として、インプラント治療の他にブリッジ治療があり、どちらの治療法がいいのか悩んでいる方は多いかと思います。そのためにはまず、インプラントとブリッジのそれぞれのメリットとデメリットをよく知っておくことが大切です。 インプラントのメリットとデメリット インプラントは見た目が美しく...
骨粗鬆症の薬、ビスフォスフォネート系薬剤に注意
骨粗鬆症の薬、ビスフォスフォネート系薬剤に注意
骨粗鬆症とは 私たちの体の骨は、常に古い骨を破壊し(骨吸収)、破壊した部分を修復する(骨形成)ことで、丈夫で健康な状態を保っています。この骨吸収と骨形成のバランス(骨代謝)が崩れることで骨が痩せてしまい、脆くスカスカな状態になり、骨折しやすくなってしまう病気のことを骨粗鬆症といいます。 特に高齢者にとって骨粗鬆症は、大...
病的口臭とは?
病的口臭とは?
人には誰にも口の中に臭いを持っています。普段は気にならない程度なのですが、その口臭が病気やその他の原因によって、人を不快にさせてしまう匂いになることがあります。 口臭の主な原因は、ニンニクやネギなどの匂いの強い食べ物や、タバコなどによる口臭(食べ物や嗜好品による口臭)や、睡眠時や長時間ストレスを感じている時などは、唾液...
インプラント治療に年齢制限はあるのか?
インプラント治療に年齢制限はあるのか?
未成年者とインプラント インプラント治療は個人差はありますが、男性だと骨が成長し終わる18歳以下の方、女性だと15歳以下の方は、顎の骨が成長を続けている場合があるため、顎の骨が成長過程にある時期にインプラント治療を開始することで、歯並びなどに不具合が生じてしまう恐れがあるため、基本、未成年者はインプラントには不向きだと...
インプラントのトラブルについて
インプラントのトラブルについて
インプラント治療は、インプラント体を顎の骨に埋入する外科手術を伴うため、通常の歯科治療に比べるとトラブルも起きやすい治療であるといえます。その中でも、起きやすいインプラントのトラブルについてご説明いたします。 インプラントのトラブルについて インプラント体が骨と結合しない インプラント手術によってインプラント体を埋入し...
手術後の薬の処方について
手術後の薬の処方について
インプラント治療は顎の骨にインプラントを埋め込む外科治療になります。そのため手術後は麻酔が切れたあとに多少の痛みが出る事が予想され、必ず痛み止めなどののミクスが処方されます。外科手術の際は、埋め入れるインプラントの本数にかかわらず、鎮痛剤(痛み止め)や、抗生物質(化膿止め)、消炎酵素剤(炎症止め)などの服用薬を術後(場...
インプラントのオーバーホール
インプラントのオーバーホール
インプラントのオーバーホールとは インプラントは、失った歯の機能や見た目を回復することができる治療法ですが、長く快適に使用するためには、定期的に歯科医院でのメンテナンスが重要となります。その際に、インプラント体と上部構造(アバットメントと人工歯)を取り外し、連結部分をキレイに清掃してから再度取り付ける「オーバーホール」...
口内炎の知識
口内炎の知識
口内炎の症状 口内炎の症状はその原因によって大きく異なります。多くは口腔内や口唇、舌に数ミリ程度の円形~類円形の口内炎が散在します。口内炎による粘膜病変は水疱や潰瘍、びらん、白苔など多岐にわたりますが、口内炎は周辺の粘膜よりやや盛り上がり中心部はびらんや潰瘍、水疱などが生じます。周辺部は赤く充血していることが多く稀に出...