インプラントの特徴

急な事故や怪我、または虫歯や歯周病で歯を失ってしまった時の補填治療法には、インプラント、入れ歯、ブリッジ治療があります。それぞれの治療法にはメリットとデメリットがあるため、しっかりと理解した上で、ご自身にあった治療法を選択することが大切です。

インプラント特徴

噛む力(咀嚼力)

噛む力を天然の歯とそれぞれ比較すると、インプラントは90%程度と、天然の歯とほとんど同じくらいしっかり噛むことができるため、何でも気にすることなく食べることができます。ブリッジは70%程度と比較的噛む力強いため、固すぎる物などでなければ、ある程度の物は不自由なく食べることができます。しかし入れ歯は、部分入れ歯の場合40%程度、総入れ歯においては20%程度となるため、しっかりと噛むことが難しくなってしまうので、食べ物が制限されてしまいます。そのため食事を楽しむことができなくなることも考えられます。

お手入れ

インプラントは、一本ずつインプラント体を顎の骨に埋入するため、歯が自立しているので、歯ブラシやデンタルフロスなどのご自身でのお手入れも、天然の歯と同じようにおこなうことができるため、口腔内を清潔に保ちやすいです。ブリッジも、天然の歯と同じようにお手入れが可能ですが、天然の歯と人工歯の間や隙間に食べカスが詰まりやすかったり、歯ブラシが届きにづらい箇所がでてくるため、虫歯や歯周病になるリスクが高くなってしまいます。入れ歯は、お手入れの際に入れ歯用ブラシや入れ歯洗浄剤を使用しておこないます。また、毎食後に外してお手入れが必要になるため、お手入れを怠りがちです。お手入れを怠ってしまうと、入れ歯が不衛生になってしまうため、口臭や入れ歯の変色の原因になってしまいます。

見た目の美しさ

インプラントの人工歯は、周囲の天然の歯に合わせた形や色を作製することができるため、自然な仕上がりで天然の歯と馴染みます。

ブリッジと入れ歯は、保険適用の治療をおこなった場合、材質が銀歯やレジン(プラスチック)になったり、金属部品があったりするため審美的に劣ってしまいます。しかし、保険適用外のセラミックなどの材質を使用することで、天然の歯に近い見た目の歯にすることができますし、部分入れ歯の金属製のクラスプも非金属のものにすることも可能です。

他の健康な歯への影響

インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋入して人工歯を支えるため、自立しているため、他の健康な歯へ影響を与えることはほとんどありません。入れ歯も、総入れ歯であれば粘膜を支えとするため、周囲への影響は少ないのですが、部分入れ歯の場合は他の健康な歯にクラスプをかけて支柱とするため、支柱となった歯や歯茎に大きな負担がかかってしまいます。ブリッジも人工歯を支えるために、失った歯の両隣の歯を大きく削って支柱として歯を繋げます。そのため、健康な歯も削らなければならず、削った歯への負担は大きいです。場合によっては、支柱となった歯が折れてしまうこともあります。

費用

インプラントは、基本的に保険適用外治療(自由診療)であるため、費用は自己負担となります。さらに歯科医院によって費用も異なるため、地域によって高額な場合もあります。他の治療と比較すると高額になってしまいます。入れ歯やブリッジは、保険適用の治療をおこなうことができるため、費用を抑えることも可能です。しかし、審美的・機能的な問題もあるため、保険適用外の治療を選択する方も多いです。その場合は、費用は高額になってしまいます。

 

手術の有無

インプラントは、顎の骨にインプラント体を埋入する、外科手術が必要になりますが、入れ歯とブリッジは、特に手術の必要はありません。しかしインプラントの手術は、局所麻酔を用いておこなうため、手術中の痛みはほとんどありませんし、基本的な手術の場合は短時間で終わります。その際に細菌などの感染を防ぐため、衛生管理の徹底が重要となります。

口腔内の違和感

インプラントは、顎の骨にインプラント体を埋入して、その上に人工歯を装着するため、天然の歯に近い使用感で違和感を感じることはほとんどありません。失った歯の隣を支柱として義歯を支えるブリッジも、安定感があるため違和感や痛みはほとんどありません。

しかし入れ歯は大きく厚みもあるため、口腔内の違和感を感じてしまいます。また、総入れ歯は粘膜で支えているため、顎の骨が徐々に痩せていくため、長く使用していると入れ歯が安定しなくなり、ズレたり痛みを感じたりすることも多いです。

治療期間

通常のインプラントの場合、インプラント体を埋入後、顎の骨とインプラント体がしっかりと結合するために、3〜6ヶ月の治癒期間が必要となるため、治療期間が長くなってしまいます。入れ歯は手術や治癒期間は必要ないため、治療期間が短く、種類によって差はありますが、1ヶ月程度での装着も可能です。ブリッジも1週間~2週間ほどの治療期間で、場合によっては2回で治療が終わるケースもあります。

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