歳をとると歯が黄色くなる?歯が変色する原因

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歯が黄ばむ原因

歯が黄ばむ原因は人それぞれ違います。また、歳をとると体が衰えていくように、歯も歳をとります。エナメル質の内側の層である象牙質は、本来なら淡いクリーム色をしていますが、肌の老化と同じように新陳代謝が低下することによって徐々に色が濃くなってしまう場合があります。また、歯の表面のエナメル質は、年齢とともに少しずつですが擦り減って薄くなっていきます。エナメル質は透明感があるので、エナメル質が薄くなってしまうと象牙質の色が透けて見えやすくなり、歯が黄ばんで見えるようになるのです。

この加齢による歯の変色の他にも、「内部要因」と「外部要因」が歯の変色する原因として挙げられます。

内部要因による変色

神経が死んでしまった歯

歯の神経である歯髄には、神経以外に多くの毛細血管が走行しており、酸素や栄養を歯に送る働きを担っています。しかし虫歯が悪化してしまうことで、歯の神経まで虫歯が進行してしまい、神経を抜く治療(根管治療)をおこなった場合や、怪我や事故などの外傷による歯根破折によって歯の神経が死んでしまうと、歯は酸素や栄養が行き届かなくなるため、徐々に内側から変色を起こし始めます。また、神経を抜いた歯は血が通わなくなることにより、象牙質に含まれるコラーゲンが劣化してしまい、歯が黒ずんでいきます。

テトラサイクリン歯

テトラサイクリン歯は、永久歯の形成時期(0歳~12歳頃まで)にテトラサイクリン系抗生物質を服用することで、体内に取り込まれたテトラサイクリンが象牙質の中に沈着して、歯に変色を起こした歯のことをいいます。テトラサイクリン歯の変色は、軽度のものから重度のものまで幅があり、色としては淡い黄色や濃いオレンジ色、黒に近い場合もあり、縞状に色がでてくることもあります。また、左右対称にでてくるため、薬を服用した時期によっては、6歳臼歯のみにでてくることもあります。さらに場合によってはエナメル質形成不全を伴うケースもあります。

外部要因による変色

虫歯の進行による変色

虫歯が進行することで歯の色が黄色から茶色、黒色へと変化していきます。悪化するほど濃い色に変色し、虫歯が神経にまで到達すると神経が壊死してしまい歯の内側からも変色を起こします。そのため、できるだけ早期の段階での治療が大切なのです。

着色が付きやすい飲食物による変色

タバコやコーヒー、お茶などの色の濃い飲食物を摂取すると、歯に着色が付きやすくなります。最初は黄ばみ程度でも、蓄積すると歯は茶色く変色していきます。軽い着色であれば、歯科医院で歯の表面をクリーニングすることで、歯を本来の色に戻すことができますが、着色がエナメル質にまで浸透してしまっている場合は、ホワイトニングの施術が必要です。

詰め物や被せ物の変色

虫歯の治療をおこなった際に、保険適用での詰め物や被せ物をした場合、経年劣化を起こしてしまい変色する場合があります。保険適用治療で使用されるレジン(プラスチック)は、経年劣化により変色を起こしやすい材料です。歯自体は変色をしていなくても、詰め物や被せ物によって、歯が変色して見えてしまうことがあるのです。この場合、再度詰め物や被せ物を作り替えることで改善します。

歯の変色の対処法

オフィスホワイトニング

歯科医院でおこなうホワイトニングです。過酸化水素を主成分とした薬剤を歯面に塗布して、専用のライトを照射することで歯を白くする方法です。オフィスホワイトニングは、即効性があり、個人差はありますが1回の施術でホワイトニング効果を感じることができます。しかし、効果の期間が短く歯の色が後戻りしやすいため、白さを維持するには定期的におこなう必要があります。

ホームホワイトニング

ご自宅でおこなうホワイトニングです。歯科医院で専用のマウスピースを作製し、過酸化尿素を主成分としたホワイトニング剤をマウスピースに入れて、ご自宅で決められた時間マウスピースを装着することで徐々に歯を白くする方法です。ホームホワイトニングは低濃度の薬剤を使用するため、白くするのに時間がかかりますが、ゆっくりと歯を白くしていくため、白さが継続し後戻りしにくいです。

デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を併用しておこなうホワイトニングです。ホワイトニングの中でも最も歯が白くなる方法で、白さも1年ほど維持します。しかし、費用がホワイトニングの中でも一番高くなり、濃度の高い薬剤を使用するため、刺激で歯がしみやすくなる場合もあります。

ホワイトニング以外の対処法

ラミネートベニア

歯の表側を0.5mm程薄く削り、歯の表面にポーセレンという薄いセラミックの人工歯を貼り付けて歯を白く見せる方法です。セラミックは透明感があり、天然の歯のような色を再現できるため自然な仕上がりになります。

ダイレクトボンディング

変色した部分の歯を削り、そこにペースト状のセラミックを充填し光をあて固めます。歯の表面全体に貼付けるラミネートベニアに対し、ダイレクトボンディングは歯のどこの部位にも適用することが可能です。

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